1119:兼六園(辰巳用水)

【兼六園(辰巳用水)】

「辰巳用水」は日本四大用水の一つで、
兼六園が造営される以前、寛永9年(1632)、
3代藩主前田利常が、金沢城の堀の水や防火用水として
小松の町人、「板屋兵四郎」に築造を命じたものなんだそうです。

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たまたまこの池っぽい所に、「辰巳用水」と書かれていました。

兼六園の蓮池門から程近い位置に、地味な噴水があり、
その噴水は、どうも地形の高低差を利用して、自然の水圧で
あがっているらしい。

地味すぎて、写真を取り忘れる。
 

辰巳用水というのは、どうもすごい用水らしい。

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(すみません、ネットより画像をお借りしました・・・)

金沢城から10キロ離れた犀川上流から引かれていて、
いったん低い場所へ落ちた水を逆サイフォンの原理で城へ引きあげる仕組み。
用水の3分の1はトンネルであり、平均勾配が極めてゆるやかであることから難工事で
あったと思われるが、わずか1年足らずで完成させている。
造営当時は木管を使っていたが、江戸時代後期に石管に取り替えられた。

現在は、辰巳用水の途中で、地下に「兼六園専用管」を敷設し、そこから水を引いている。
板屋兵四郎は、この天才的偉業をわずか一年で成し遂げたと記録にある。

土木は建築とはスケールが違うし、色々な人の為になる偉業だと改めて思う。

ちなみに、日本四大用水に、愛知用水は入ってないようで・・・

※日本四大用水→
その難度や規模から、長野県の五郎兵衛新田用水(1630年)、金沢の辰巳用水(1632年)、江戸の玉川上水(1654年)、芦ノ湖から導水した箱根用水(1670年)とされる。明治維新以前の最大工事といわれた箱根用水のトンネルは約1.3km。辰巳用水のトンネル(約4km)がいかに長いかが分かる。
 

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名古屋の建築家はAi設計*山内智恵

この記事を書いた人

chieyamauchi

やまうち ちえ
愛知県名古屋市で一級建築士事務所を経営しています。
「夢を形に・愛・記憶を未来へ」の経営理念をもとに
設計しています。
どうぞ、よろしくお願い致します!