1209:京都巡り7(重要文化財:本願寺伝道院)

西本願寺から少し西へ行ったところに、レンガ造りのレトロな建物が現れます。
明治45年に伊東忠太の設計で、「真宗信徒生命保険株式会社」の社屋として、竹中工務店の施工により建築されました。
この頃から、竹中工務店はあったんだ~、とまず感心。
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伊藤忠太というと、「建築」という言葉を造った、神様みたいな人です。

この建物は、「大谷光瑞」という後に西本願寺の門主となった、えらい人と深い関わりがあります。
大谷光瑞はロンドンへ留学をしていたんですが、仏教伝来の跡を調査するために「大谷探検隊」というチームを造って、シルクロードを通って、ガンダーラ(古代インド)を目指します。(明治35年)
その頃、中国で伊東忠太と出会い、こちらの設計を依頼することになります。
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外壁が赤レンガ積なのは、イギリスへ留学していた大谷光瑞の影響もあるかもしれませんね。
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インド象?こういうモニュメントが沢山あります。

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開口部回り、軒などは「サセラン様式+日本の伝統的な様式」なんだそうです。

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こちらの入口のゲートは、何だかインドっぽいですね。

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その22年後、伊藤忠太は、有名な築地本願寺の設計をしています。
こちらの写真は、名古屋の西本願寺別院。
一瞬何か関係があるのかなと思ったのですが、こちらは新しいものなので、多分意匠だけ真似て造ったんでしょうね。

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この記事を書いた人

chieyamauchi

やまうち ちえ
愛知県名古屋市で一級建築士事務所を経営しています。
「夢を形に・愛・記憶を未来へ」の経営理念をもとに
設計しています。
どうぞ、よろしくお願い致します!