京都市美術館|設計者:前田健二郎

先日訪れた、京都市美術館について調べてみました

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【京都市美術館】

京都市京都府の岡崎公園にある美術館で、すぐ前に「平安神宮」があります。

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1933年(昭和8年)開館。1928年(昭和3年)に京都で行われた昭和天皇即位の礼を記念して計画が始まったため、当初は大礼記念京都美術館という名称だったそうです。

建築概要

  本館 別館
敷地面積 24,331m2
構造 鉄筋コンクリート2階建 鉄筋コンクリート一部鉄骨
建築面積 4,657m2 892m2
延床面積 9,349m2 1,967m2
陳列面積 5,039m2 916m2
展示室数 24室 2室
総壁面長 1,832m 372m

 

  収蔵庫 事務別棟 美術教室
建築面積 1,465m2 274m2 377m2

  ※ロームシアター京都の敷地内にあるため算定不能

 

内部の様子

内部は撮影禁止なので、入口の扉の写真を一枚。装飾が見事です。

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正面入口を入った所のイメージは、丁度、名古屋市役所の内部に似ていると思いました。

201612922237.jpg←名古屋市役所内部

トイレ入口ホール前の写真

天井の装飾が見事で、近くにあったソファに座って、しばらく見とれてしまいました。

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設計者は前田健二郎さんです

前田健二郎(まえだけんじろう)

明治25年福島生まれ、昭和50年83歳で逝去

東京美術学校出身の建築家で、はじめは逓信省に勤務。戦前の数々のコンペに入選し「コンペの前健さん」の異名を取る。
戦後もモダニズムとは一線を画した作品を造る。紫綬褒章、日本芸術院賞、勲三等瑞宝章受賞

というすごい方です。

京都市美術館は「日本趣味を基調とすること」というコンセプトでコンペが行われ、一等をとった前田健二郎の設計図案を基に造られました。(京都市営繕課と共同)

岡田信一郎の教え子で、岡田の弟・捷五郎とコンビを組んで、 神戸市公会堂および早稲田大学大隈記念講堂のコンペでも1等入選を果たしています。(両方とも実施はされていないようです。)

【主な作品】
武州銀行浦和支店(1927、埼玉)、資生堂化粧品部・パーラー(1928、銀座)、資生堂本社(1929、銀座)、風雲堂本社(1931、東京)、日本生命台北支店(1933、台湾)、高島屋日本橋店(1933、東京)京都市美術館(1933、京都) 野依辰治邸(1934、東京)、共立講堂(1934、東京)( 実施されなかった大隈講堂コンペ案に手を加えたものらしい)、日興証券本社(1937、東京)、武州銀行川越支店(1938、埼玉) 川越市商工会議所、熱海富士屋ホテル(1951、静岡)、共立女子学園(1953)、共立講堂改修(1953)(火災後)、私学研修福祉会館(1958、東京)、自転車会館新館(1961、東京)、千疋屋(1961、銀座)、黒沢ビル(1963、銀座)、妙本寺釈迦堂(1964、鎌倉)、正則学院総合体育館(1965、東京)

当時の設計図です。

「京都市美術館」の掲示板へ貼られていた設計図書の一部です。現在、建物図面はそのほとんどをCADで描くことが多いのですが、昔の図面は手描きです。この図面から、当時の建物に対する熱意が伝わってきます。

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この図面を描くのは、きっと楽しかったに違いありません。

 

 

 

 

 

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この記事を書いた人

chieyamauchi

やまうち ちえ
愛知県名古屋市で一級建築士事務所を経営しています。
「夢を形に・愛・記憶を未来へ」の経営理念をもとに
設計しています。
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