名古屋市美術館|設計者:黒川紀章

名古屋市美術館|設計者:黒川紀章

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愛知県出身の設計者「黒川紀章」さん設計の「名古屋市美術館」について、簡単にご紹介します。


【目次】

  1. 建築物の概要
  2. 名古屋市中区の白川公園内にある美術館です
  3. 南北に長い、三角形の形状をしています
  4. 日本の伝統的な手法
  5. 常設展示品
  6. 設計者は、黒川紀章さんです。
  7. コーヒーショップ

建築物の概要

昭和63年(1988年)に開館した建物です。

美術館のテーマは「西欧と日本の文化、あるいは歴史と未来の共生」。

 

設計者の黒川紀章が、「名古屋の伝統的な建築物の意匠や、日本の伝統的手法と色彩」を取り入れて、考えたそうです。

名古屋市中区の白川公園内にある美術館です。

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車を近隣の駐車場へ停めて、東の方角から美術館へ向かうと、地球儀が見えてきます。

(写真で見ると、汚れが目立ちますね。たまに役所の方が、掃除しているらしいです)。

 

この地球儀、コンクリート製なんだそうです。

 

その奥に見えるのが「名古屋市美術館」です。

南北に長い、三角形の形状をしています

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グーグルマップで見ても、かなり特徴のある形状だということが、よく分かります。

すごく広い敷地にゆったり建っているようなイメージがありますが、公園内ということで、建ぺい率、容積率については、かなり厳しい制限があり、1層は地下、地上階は2層に抑え、南北の主要な軸と、北西に開いた副軸とで構成されています。

主軸である南北の軸は、ぴったり名古屋城へとつながります。

日本の伝統的な手法

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特徴的な入口の井桁状の意匠は、アプローチグリッドといって、「鳥居の引用」だそうです。

コンクリート製でかなり高さがあり、また屋根がないのでより伸びやかに見え、建物が空と一体になったような錯覚を受けます。

これがあるのとないのとでは、建物の印象が随分変わってきます。

 

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企画展示室へ入る手前に前室があり、高い吹抜になっていて、トップライトから柔らかな光が降り注ぎます。

このトップライトには、完全遮光パネルと半遮光の乳白パネル(紫外線カット)が装備されています。

簡単な展示もされています。

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その他にも、内部のドア枠、窓に西欧の建築様式や江戸の天文図等が引用されています。

(エレベーターの枠などは特徴的でした)

 

梅鉢の紋や茶室の模擬などが取り入れられているそうです。

(全部は確認出来ませんでした)。

 

屋外にも、木曽川の風景や名古屋城の石垣、桂離宮御腰掛前二重枡形の手水鉢を引用したパーゴラなど、物語性をつくりだす為の記号が配置されているそうで、今度またじっくり見てこようと思います。

常設展示品

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(画像はお借りしました)

常設展示室のピンクの部屋へ入ると、真っ正面にモディリアーニのおさげ髪の少女が目に入ります。

やっぱり名古屋市美術館といえば、おさげ髪の少女だよね~、と思います。

 

その他に、シャガールの下絵っぽいものが、沢山展示されていました。

色がついていなくても、「あ、シャガールの絵」って思います。

 

その他に、地元の画家の「三岸節子」さんがとても良かったです。

機会があったら、三岸節子美術館へも行ってこようと思います。

設計者は黒川紀章さんです

黒川紀章(くろかわきしょう:本名 くろかわのりあき) 

1934年(昭和9年)愛知県海部郡蟹江町生まれ、平成19年73歳で逝去

東海高校、京都大学、東京大学出身の建築家で、東大では丹下健三研究室に所属し指導を受ける。

 

東大在学中に「株式会社黒川紀章建築都市設計事務所」を設立。

 

晩年、よくテレビに出られていましたよね。

取材の中で「お昼ごはんはバナナ一本」と言っていて、ええっと驚いた記憶があります。

それであんなに細身なんだ~。

しばらく影響を受けましたが、続きませんでした。

コーヒーショップ

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美術館の1階エントランスの奥にある、コーヒーショップの内部の雰囲気です。

 

白川公園に面した大きなガラスから、緑と日差しを楽しむことが出来、とてもリラックス出来ます。

 

美術館へ行くと、集中して見るせいか、結構どっと疲れるので、この空間はとても気持ちがいいです。

(今日は天気が良かったので、光がきらきらとまぶしかったです)

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ランチは、サンドイッチやパスタなど、喫茶店らしいメニューが揃っています。

そして、すべて手作りで、自然素材を使って、体に優しいものを提供してくれているそうです。

 

写真は昔ながらの?だったかな、ナポリタンセット。これに、サラダとコーヒーがついて、900円という、お得なセットです。

(コーヒーも、こだわりのコーヒーのようです)

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こちらの「栗白玉ぜんざい ほうじ茶 昆布付き」セットは、美術館へ入る前にひいたくじ引きで当てたものです。

なので、タダ!

本当は900円するものなので、結構ボリュームがありました。おいしかったけど、お腹一杯。


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〒460-0008 名古屋市中区栄二丁目17番25号(芸術と科学の杜・白川公園内) 
電話 052-212-0001 Fax 052-212-0005

開館時間 午前9時30分~午後5時(入場は4時30分まで) 金曜日(祝日を除く)は午後8時まで(入場は7時30分まで)

休館日 毎週月曜日(祝日の場合は直後の平日)、年末年始

 


 

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この記事を書いた人

chieyamauchi

やまうち ちえ
愛知県名古屋市で一級建築士事務所を経営しています。
「夢を形に・愛・記憶を未来へ」の経営理念をもとに
設計しています。
どうぞ、よろしくお願い致します!