お部屋を防音室にする|ピアノ、ドラムなど|音の知識

戸建住宅、マンション、いずれの場合も「防音」は、悩ましいテーマです。

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ピアノ室などの音楽室を計画させて頂く際、ご要望として、

  • しっかり防音したい。
  • 夜遅くまで弾く(練習する)ので、近隣の人には迷惑をかけたくない
  • ボックスタイプの防音室は、部屋が狭くなるので、気が進まない
  • 防音+良い音で響くようにしたい
  • 出来るだけ、コストを抑えたい

というお声を多く頂きます。

 

では、まず音の基本的な内容から見ていきましょう。


【目次】

1.音の強さのレベルについて(dBデシベル)

2.音圧(音圧レベル)

3.周波数

4.音の強さのレベルについて(dB)

5.参考までに、身近な音の大きさです。

6.楽器の大きさ


音の強さのレベルについて(dBデシベル)

音の大きさとは、人間の聴覚が感じる音の強さの事です。

 

音の強さ」は音波の進行方向に垂直な単位面積を単位時間に通過する、音のエネルギーをいいます。

単位記号はW/㎡

 

音の強さのレベル」は基準の音の強さ(最小可聴音)と対象音の比の常用対数の10倍をいいます。

 

音の強さを表す単位として、dB(デシベル)を使い、音圧レベルと同じ数値を表します。

音圧(音圧レベル)

人の声や楽器の音など、音が出ると少しだけ空気の圧力が変動します。

この変動した空気の圧力を音圧といい、単位はパスカル(Pa)で表します。

 

音圧レベルとは、成人の最小可聴音(p0 = 20×10−6 Pa)を基準の音圧とし、対象音圧との比の常用対数の20倍をいいます。実際パスカルで表すと、桁が多くなりすぎて実用になりません。

 

そこで、単位はdB(デシベル)を使います。

周波数

音はある速さで空気が振動する現象をいい、その振動の速さを周波数といいます。

具体的には、1秒間に振動する回数(繰り返される波の数)のことです。

 

単位は、ヘルツ(Hz)で表します。

 

数値が小さい(振動がゆっくり)と、低い音、数値が大きい(振動が速い)と高い音に聴こえます。

人間の耳に聴こえるのは、一般的には20Hz~16000Hzと言われています。

 

音の強さのレベルについて(dBデシベル)

音の大きさとは、人間の聴覚が感じる音の強さの事です。

 

音の強さ」は音波の進行方向に垂直な単位面積を単位時間に通過する、音のエネルギーをいいます。

単位記号はW/㎡

 

音の強さのレベル」は基準の音の強さ(最小可聴音)と対象音の比の常用対数の10倍をいいます。

音の強さを表す単位として、dB(デシベル)を使い、音圧レベルと同じ数値を表します。

 

音の大きさの例として、

  • 美術館、博物館→40dB
  • 普通の会話→60dB
  • 交通量の多い道路→80dB

となり、大きな数値ほど、大きな音ということになります。

 

ここで、美術館と普通の会話のdBの差は、20dB(デシベル)(60-40)になります。

この20dBの差は、実際に測定器を使って測定すると、10倍の違いになります。

(下記は資料をお借りしました)

【dB(デシベル)と倍率の関係】
   dB(デシベル)の差            倍率
   0dB(デシベル)              1倍
   6dB(デシベル)              2倍
  20dB(デシベル)             10倍
  40dB(デシベル)            100倍
  80dB(デシベル)           10000倍

つまり、dB(デシベル)同士の引き算(60-40=20dB)は、倍率(10倍)を表すことになります。

そして、これらは、対数という計算式を使って求めます。

参考までに、身近な音の大きさです。

10dB 聴こえる音の限界、ほぼ無音
20dB 寝息、呼吸する音
30dB ラジオスタジオ、特別病室、夜の住宅、ささやき声
40dB 美術館・博物館・図書館、閑静な住宅街、小雨の音、寝室・客室
50dB 待合室、静かな事務所、静かな室内、
60dB 普通の会話、静かな乗用車
70dB 掃除機の音、大きな声、テレビ中音、新幹線内
80dB 地下鉄の車内、大型幹線道路
90dB 犬の鳴き声、カラオケ、パチンコ店内
100dB 電車が通るときのガード下
110dB 自動車のクラクション
120dB 新幹線鉄橋通過音
130dB 飛行機のエンジン音

一般的に、室内で快適な暮らしができる許容騒音レベルは、40dB以下といわれています。

楽器の音の大きさ

10dB 無響音
30dB 録音スタジオ
80dB 生ギター、ヴァイオリン子供
90dB ピアノ低学年、クラリネット、フルート
100dB ピアノアマ、ファゴット、オーボエ、ハープ
110dB ピアノプロ、アルトサックス、
120dB テナーサックス、ライブハウス、吹奏楽演奏
130dB 生ドラム、ロックバンド、パーカッション

 

 

※次回は、実際の防音の方法を見ていきます。


 

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名古屋の建築家はAi設計*山内智恵

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この記事を書いた人

chieyamauchi

やまうち ちえ
愛知県名古屋市で一級建築士事務所を経営しています。
「夢を形に・愛・記憶を未来へ」の経営理念をもとに
設計しています。
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