子供の頃、母に連れられて見たキラキラしたまぶしい建物、そんな東山植物園の温室前館が、
実は重要文化財で、この度保存修理工事に伴い、一時的に一般公開されると聞き、
早速見学に行ってきました。
温室前館は現存する最古の温室で、我が国最初期の鉄骨造温室、全溶接工法が評価され
平成18年に重要文化財に指定されたそうです。
子供の頃にみた熱帯の植物は既に移されていて、ガランとした温室内は、
随分と痛みが激しいなと感じました。
温室の中からふと空を見上げると、白い鉄骨や三角形のトラス組の間から青空が広がっていて、
空がより高く感じます。
こんな洒落た建物が戦前からあって、伊勢湾台風や戦争をくぐり抜けてきたと思うと、
何だかいとおしく感じます。
一旦工事が始まると、5年は続くそうなので、ご興味のある方は、
外からだけでもご覧になってください。
久しぶりに訪れた植物園は、合掌造りの建物や和風の庭園など、見所満載で、
子供の頃とはまた違った見方をすることが出来ました。