京都に行ったら絶対に拝観したい仏像|広隆寺|弥勒菩薩半跏像

「京都・嵯峨・太秦の古寺を訪ねて」2回目は、聖徳太子と縁の深い太秦の「広隆寺」「弥勒菩薩半跏像」の記事です。

お仏像の前に立つと、心穏やかな気持ちになれます。

■広隆寺を訪れるのは2回目

広隆寺を訪れるのは2回目です。お寺の名前を聞いた時、確か以前、行ったことがあるような気がして、仏像が収められている「霊宝殿」に入った際、「やっぱりここに来たことがある!」とやっと思い出しました。中は撮影禁止なので、今度は忘れないように、見学してきた様子をここに記します。

■京都に行ったら絶対に拝観したい仏像「弥勒菩薩半跏像」は国宝第1号

確か以前訪れた際も、「弥勒菩薩半跏像」がメインだったような気がします。この「弥勒菩薩半跏像」は7世紀前半のもので、なんと「国宝第1号」なんだそうです。実は国宝第1号とういのはいくつかあるらしく、仏像では1号、ということなのかなと思います。

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こちらの口の両端が少しつり上がったほほえみを「アルカイク・スマイル」というんだそうです。こちらの仏像は、宝冠から仏体、楊座(とうざ)まで一材から掘り出されていて、元は全身に金箔が貼られていたそうです。現在はほとんど剥落しています。(なんといっても約1300年前の仏像ですもんね)。戦後にこの像の材質が「アカマツ」と判明し、日本ではあまり使用されない材などの理由から、朝鮮から渡ってきた像という説が強いらしいです。

■鉄筋コンクリート造の「霊宝殿」

広隆寺は京都最古のお寺なので、古い仏画や古文書などが数多くあります。従来は諸仏殿内に安置されていたものを、保管上、盗難や火災を避けるために、鉄筋コンクリート造の「霊宝殿」に安置されています。内部は空調設備があり壁面、天井は桐張りです。今日は、とても暖かな日ですが、中に入ると「冷んやり」します。そして内部は薄暗く、目が慣れてこないと、はっきり見えません。長方形のガランとした空間に、壁に沿って、ぐるりと47体の仏像が並んでいます。(下の写真は「旧霊宝殿」)

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■心が穏やかになりますよ

一番のメインは「弥勒菩薩半跏像」で、その前にはタタミが敷いてあって、正座して観ることも出来ます。反対側には、一番大きな仏像の「千手観音 座像」があり、手の先端はとれていて、かなり傷んでいる印象です。その横の国宝の千手観音様は比較的きれいで、手も40本残っているみたいでした。とある 本で、半身不随になって手が使えなくなった人が、千手観音様に「手を貸して下さい」とお願いしたら、手が動く様になったとか。その方が亡くなったあと、手 を「返しに」行ったそうです。あとは酉年生まれの守り本尊「不動明王」に手を合わせて、「商売繁盛、身体健全、良縁?」を祈願。

■お庭がきれい

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霊宝殿の前にあるお庭が、とてもきれいでした。

少しずつ暖かくなってきたので、ぜひ一度、立ち寄ってみてください。

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広隆寺 京都府京都市右京区太秦蜂岡町32

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この記事を書いた人

chieyamauchi

やまうち ちえ
愛知県名古屋市で一級建築士事務所を経営しています。
「夢を形に・愛・記憶を未来へ」の経営理念をもとに
設計しています。
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